「ネットで集客」を狙ったペルソナマーケティングが失敗する理由


「ネットで集客」を狙ったペルソナマーケティングが失敗する理由

企業が提供する製品やサービスのユーザーモデルを設定する「ペルソナマーケティング」。
ペルソナを設定することで、企業はよりユーザーの需要にあった製品やサービスを提供出来るようになり、
Web集客の際にも有効な手法です。
ただ、ペルソナを設定しても効果を感じられないというケース多くあります。それは、どうしてでしょう?

設定したペルソナで効果を感じられない理由

「ネットで集客」を目的にしたサイトのペルソナ設定で、既存の製品やサービスのユーザーを、そのままペルソナに設定していませんか?

Webサイトで提供する製品やサービスによってペルソナは大きく異なるでしょうが、共通する点が一つあります。それは「ネットへの親和性が高い」ことです。親和性とはそもそも化学用語ですが「相性が良い」だとか「馴染む」といった意味で使われることが多いでしょう。

現代ではスマートフォンの普及などによりいつでもどこでも簡単にネットに繋がることが出来、ほぼすべてのひとがネットを使っているように見えます。ただ、多くのひとがテレビ宣伝でみたゲーム、マンガ閲覧、「いつめん」と呼ばれるいつも顔をあわすメンバーとのコミュニケーションアプリをつかうことが多く、その層にはネットだけでリーチするには難しいのです。

Webサイトへの集客数を上げようとするならばこういったネットへの親和性が低いよりも高い人をターゲットにすべきです。なぜならネットへの親和性が高い人ほどよりネットを利用する回数が多い、すなわちWebサイトへの集客も見込めるからです。

ネットで集客の要になる、ネットへの親和性が高いユーザーとは?

それでは「ネットへの親和性が高いユーザー」とはどんな性質を持っているのでしょうか。それは「ネットを利用して検索したりサービスを受けることに慣れている」ということだと考えてます。具体的に言うと

  • 分からない言葉や物事、ニュースなどをネットで検索する。
  • 仕事相手や友人などとネットを利用してやり取りをする。
  • 通販サイトを利用してネット上で買い物をする。
  • 美容院やレストラン、病院などの予約をネットで済ませる。

などを日常的に行っている方はネットへの親和性が高いと言われると思います。

設定したペルソナが正しいか確認する方法

設定したペルソナのネットとの親和性に問題がないか、現在Webで集客できているユーザーが設定したペルソナとずれがないか確認する方法を紹介します。

1.ユーザーインタビューをする

設定したペルソナに近い属性を持つひとに、実際に話を聞きます。
間違いを発見できるだけでなく、ユーザーとネットとの関わりをインタビューすることで、ペルソナへの他のアプローチが見つかることがあり、非常に有効な方法です。
ただ、インタビューする人数が少ないと、それがペルソナの一般的な行動が判断が出来ないため、最低でも3人のユーザーに話を聞くことが必要だと考えています。

2.Googleアナリティクスをつかって、現在のユーザー属性を知る

設定したペルソナが実際にWebを訪問しているか、Googleアナリティクスをつかって確かめる方法を紹介します。

ユーザーがアクセスしている時間帯

左ナビゲーションの「ユーザー > サマリー」をクリックした後、右上の「時間別」をクリックすると、時間別毎のアクセスを確認することができます。
下のグラフでは、週末にアクセスが減り、平日に休憩時間を除いた2回の時間帯に山があることがわかります。WEBを業務で使うユーザーのアクセスであることが想定できます。
時間別の集計はもっと精度の高い方法もありますが、この記事では説明を省きます。

ユーザー-サマリー---Google-Analytics

ユーザーの年齢と性別

左ナビゲーションの「ユーザー > ユーザーの分布 > サマリー」をクリックすると、 「年齢」と「性別」の割合が表示されます。

ユーザーの分布--サマリー---Google-Analytics

ユーザーのアクセスしているデバイス

左ナビゲーションの「ユーザー > モバイル > サマリー」をクリックすると、ユーザーのデバイスが表示されます。
ユーザーがどのデバイスで多くアクセスしているのかが分かります。

サマリー---Google-Analytics

まとめ

ネットの人口普及率は80%を超え、それらのひと全てにリーチできる万能のメディアと考えてしまいがちですが、広告を使わずにネットだけでリーチできるユーザーは限られています。
ネットと親和性の低い人にリーチさせようとすると、テレビや有名なネットメディアなどへの広告が必要です。
それを踏まえた上で、ネットに親和性の高いペルソナに、ネットと親和性の高い製品やサービスを提供することが、ネットで集客を成功させる鍵になります。